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物語編

第六章 第五話 概念編

第六章   高次の自己
第五回 個我 の裏に 真我

 

個我は、器が小さい、個に別れた我のこと
真我とは、器が大きい、個を合せた我のこと
個我は、独特に分かれた、我が意で動いていて
真我には、共通に隠された、神の意が働いている

 

例えば、自らのものを、他に盗まれたとき
我が外に、原因を望むと、自我が内に狭まり
自らの中に、原因を臨むと、自我が外に拡がる
内の因を、外なる縁と見ると、我が分かれていく

 

例えば、自らのものが、自ずと消えたとき
外の神に、原因を望むと、真我が外に表れて
内なる神に、原因を臨むと、真我が内に現れる
外の縁を、内なる因と見ると、神に近づいていく

 

高次の自己とは、神の使いが、演じている
何もかもが、神の計画と認める、自己のこと
神の意思と見るほど、神の使いが外に表われて
我が意志と捉えるほど、神の遣いが内に現われる

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