物語編
第六章 第九話 概念編
第六章 ティヤーガ
第九回 放棄 の裏に 放擲
放棄は、因を積まず、果報を求めないこと
放擲とは、因を積んで、果報を求めないこと
放棄は、何が起きようと、何も行なわないこと
放擲とは、何を行なおうと、何も囚われないこと
放棄とは、行為することを、放棄すること
カルマとは、行為をして、因果が生じること
なるほど、行為を捨てたら、カルマは生じない
しかし、行為を離れていても、カルマは残される
放擲とは、放棄することを、行為すること
ダルマとは、行為をして、因果を越えること
なるほど、行為を果たせば、カルマが生まれる
しかし、行為に囚われないと、ダルマが現われる
ティヤーガとは、カルマを離れる道のこと
出離の道には、放棄の道と、放擲の道がある
放棄の道は、外に現れている、業を離れていき
放擲の道では、内に隠れている、業を越えていく