物語編
第一章 第一話 概念編
第一章 一元性
第一回 虚無 の裏に 虚空
虚無は、実体が無いから、実感が無いもの
虚空とは、実体が無いのに、実感が有るもの
実感が弱いと、意味が消えて、実体を感じない
実感が強くても、意味が溢れて、実体を感じない
黒色とは、すべての色が、消えた色のこと
赤でもなく、青でもないと、色が消えるほど
何色であるか、見えなくなり、分からなくなる
即ち、意味を認めないほど、意味が判らなくなる
白色とは、すべての色が、現れた色のこと
赤でもあり、青でもあると、色が現れるほど
何色であるか、観えなくなり、解からなくなる
即ち、意味を見とめるほど、意味が判らなくなる
一元性は、陰陽を越える、実体の無いもの
器に応じて、無から空まで、別けられている
虚無は、意味が無さ過ぎ、無意味に怖れられて
虚空には、意味が有り過ぎ、無意味に畏れられる