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物語編

第六章 第十一話 問答編

マサシ 気(キ)とは、どういうものですか?

 

アキラ 気とは、体を流れ、心と体を結ぶもの。
    梵語では、プラーナと、呼んでいるもの。
    主たる気は五種あり、従たる気は五種ある。
    あらゆる活動の源となる、エネルギーである。

 

マサシ 主要な気とは、どういうものですか?

 

アキラ 第一に、空元素優位な、ヴィヤーナ気である。
    第二に、風元素が優位な、ウダーナ気である。
    第三に、火元素が優位な、プラーナ気である。
    第四に、水元素が優位な、サマーナ気である。
    第五に、地元素が優位な、アパーナ気である。

 

マサシ 補助の気とは、どういうものですか?

 

アキラ 第一に、空元素が優位なる、ダナンジャヤ気。
    第二に、風元素が優位なる、ナーガ気である。
    第三に、火元素が優位な、クールマ気である。
    第四に、水元素が優位な、クリカル気である。
    第五に、地元素が優位な、デーヴァダッタ気。

 

マサシ ヴィヤーナ気は、どういうものですか?

 

アキラ ヴィヤーナ気は、循環を司る気であり、
    全身を包んでいて、空元素が優位である。
    青色の気であり、全身を守るオーラである。
    神経や血液により、エネルギーを遍く届ける。

 

マサシ ウダーナ気とは、どういうものですか?

 

アキラ ウダーナ気とは、思考を司る気であり、
    頭頂から鼻を包み、風元素が優位である。
    緑色の気であり、エネルギーを上昇させる。
    食物や空気の摂取、新陳代謝、発声等を司る。

 

マサシ プラーナ気とは、どういうものですか?

 

アキラ プラーナ気とは、呼吸を司る気であり、
    鼻から心臓を包み、火元素が優位である。
    金色の気であり、軽く上に向う働きがある。
    食物や大気中から、養分を摂り入れ巡らせる。

 

マサシ サマーナ気とは、どういうものですか?

 

アキラ サマーナ気とは、消化を司る気であり、
    心臓から臍を包み、水元素が優位である。
    白色の気であり、「等しい」の語源がある。
    消化された栄養を、偏る事なく行き渡らせる。

 

マサシ アパーナ気とは、どういうものですか?

 

アキラ アパーナ気とは、排泄を司る気であり、
    臍から足先を包み、地元素が優位である。
    灰色の気であり、重く下に向う働きがある。
    鎮静、生殖、分娩、否定想念の除去等を司る。

 

 

 

 

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