第六章　　　　　ヨーガ
第十六回　性力　の裏に　知力

性力は、会陰に眠っている、性の力のこと
知力とは、頭頂に宿っている、知の力のこと
性力は、未来を望みながら、生かせる力のこと
知力とは、過去を省みながら、活かせる力のこと

性力とは、シャクティ、体験する力のこと
苦楽の罠に捕われるほど、性力が漏れて逝き
善悪の罠に囚われないほど、性力が溜って行く
その途上で漏れなければ、あらゆる実感が生じる

知力は、シヴァであり、理解する力のこと
苦楽の罠に捕われるほど、知力が落ちて逝き
善悪の罠に囚われないほど、知力が上って行く
その途中で曇らなければ、あらゆる智慧が生じる

ヨーガは、二つのものを、結び付けること
シャクティが上昇し、シヴァと合一すること
中央の道を昇る最中に、様々な体験が生じるが
左右の道に嵌らなければ、一元の英知が現われる