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物語編

第六章 第二十話 問答編

    

 

マサシ マニプーラとは、どういうものですか?

 

アキラ 腹部の車輪は、黄色のチャクラであり、
    その意味は、「宝石の都市」の意である。
    身体の対応は、膵臓や太陽神経叢に当たり、
    火元素に関わり、意志力や思念や自信を司る。

 

マサシ 過剰な状態になると、どうなりますか?

 

アキラ 第一に、独占的になり、積極的になりやすい。
    第二に、結果至上主義、野心的になりやすい。
    第三に、頑固で横柄的であり、鎮静剤に頼る。

 

マサシ 欠乏の状態になると、どうなりますか?

 

アキラ 第一に、服従的になり、受動的になりやすい。
    第二に、消化力が乏しく、エネルギーが不足。
    第三に、意志力に欠けていて、興奮剤に頼る。

 

マサシ 適度な状態になると、どうなりますか?

 

アキラ 第一に、自発的になり、精力的になりやすい。
    第二に、ユーモアがあり、自信に満ちている。
    第三に、自制心があり、暖かく責任感がある。

 


 

ナラ  霊能的な解釈が、全く無いのが面白いです。

 

マコト 私は、外なる霊に、導かれることなく、
    内なる、神に臨んで、真理に至りました。
    即ち、これを型にして、切り拓かれる道は、
    誰でも、霊に頼らず、神理を悟れる仕組です。

 

    これは、余り見られない、仕組であり、
    それこそ、弥勒の世に続く、正道ですが、
    ここで、私が、霊的な解釈を、始めたなら、
    よくある、宗教のひとつに、成り上がります。

 

    弥勒の世は、他に依らない、人に拠る。
    皆が、霊に寄れば、弥勒の道は潰えます。
    それを、勿体ないと、価値が分かる人々が、
    この道を、自ら進んで、菩薩に生れ変ります。

 

ナラ  あなたには、霊的な能力が無いのですか?

 

マコト 人々の良き型となり、弥勒の世に導く。
    これが、私の役であり、本分を弁えます。
    そこまで、必要なものは、漏尽通だけです。
    それ以外は、人々同様、持ち合せていません。

 

ナラ  誤まった霊的な解釈を、糾さないのですか?

 

マコト 確かに、その使命は、重要な役ですが、
    私の使命ではなく、他の型が果しました。
    もし、そういう教えを、私が説き始めれば、
    ここの静寂は侵され、下世話で満たされます。

 

ナラ  霊的な話をすれば、人が集まると思いますが。

 

マコト 確かに、〇〇の前世は、〇〇である等。
    好奇な話題を振れば、人は集まりますが、
    そういう縁で集っても、決して悟りません。
    ここに来るのは、深淵に挑む、神縁だけです。

 

ナラ  ちなみに、好奇な話題とは、どんな縁ですか?

 

マコト 「我こそ〇〇界の〇〇神である」など、
    名乗った時点で、正体は狐狗狸さんです。
    そんな方が来ても、背後が怒るだけであり、
    棲み分けをするため、沈黙を重んじています。

 

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