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物語編

第六章 第二三話 問答編

    

 

マサシ アージュニャーは、どういうものですか?

 

アキラ 眉間の車輪は、藍色のチャクラであり、
    その意味は、「命令する者」の意である。
    身体の対応は、脳下垂体や視床下部に当り、
    直観力に関わり、精神力や叡智や理解を司る。

 

マサシ 過剰な状態になると、どうなりますか?

 

アキラ 第一に、妄想的であり、空想に嵌まりやすい。
    第二に、強迫観念があり、傲慢になりやすい。
    第三に、権威主義者であり、知識に囚われる。

 

マサシ 欠乏の状態になると、どうなりますか?

 

アキラ 第一に、懐疑的であり、想像力に欠けている。
    第二に、分裂気味であり、成功を恐れやすい。
    第三に、無規律で拒絶して、目標設定が低い。

 

マサシ 適度な状態になると、どうなりますか?

 

アキラ 第一に、洞察力があり、想像力が豊かである。
    第二に、カリスマがあり、記憶が優れている。
    第三に、自然治癒力があり、霊的な力がある。

 


 

マスダ 人類より、遥かに進化しているはずの、
    天人が、悟れない理由が、分かりません。

 

マコト 例えば、財産と時間を持て余している、
    大富豪が、豪華客船の旅に出たとします。
    たとえ、世界の隅々まで、巡ったところで、
    知識こそ具わりますが、知恵は備わりません。

 

    何故なら、安全な処から見物しただけ。
    決して、自らの枠を乗り越えることなく、
    世界を繰り抜き、価値を作り上げています。
    即ち、知識が増えるほど、知恵から離れます。

 

マスダ 天人は、他の種族を、進化に導いたりして、
    膨大な善業を、積んでいるのではないですか?

 

マコト 例えば、財産と時間を持て余している、
    大富豪が、集まる人々に施したとします。
    たとえ、世界の隅々まで、施したところで、
    善業こそ具わりますが、功徳は備わりません。

 

    何故なら、安楽な処から散財しただけ。
    決して、貧しき人々の側に立つことなく、
    他の善業を奪い、自らの善業に変えてます。
    即ち、善業が増えるほど、功徳から離れます。

 

マスダ それでは、智慧や功徳を具えたければ、
    天人は、どうすれば、良いのでしょうか?

 

マコト 自分は上に居て、相手を下に見ながら、
    救い上げるような、卑しい真似などせず、
    同じ側に立って、自ら手本を示すべきです。
    まさしく、今、あなたが臨んでいることです。

 

    人間は、天人より、遅れてはいません。
    もし、稀なる使命に、あなたが気づけば、
    彼らの手本となり、菩薩に生まれ変ります。
    そんな人の姿を見て、天の人は悔い改めます。

 

マスダ そのためには、苦しみの中に浸かって、
    有り難いと、感謝すれば、良いのですか?

 

マコト その通り、そんなことが、出来るのは、
    宇宙広しといえ、この人間界ぐらいです。
    そして、そんなことを、実践しているのは、
    人間界広しとはいえ、この辺りの人だけです。

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