物語編
第六章 第二一話 概念編
第六章 人間界
第二一回 厚情 の裏に 薄情
熱情は、情に溺れる、人間に至る心のこと
冷厳とは、情を離れる、人間を去る心のこと
熱情は、興こそうとする、沈めない思いであり
冷厳とは、静めようとする、奮わない想いである
厚情とは、情を善と見る、情の味著のこと
善と見ると、業が積まれて、情が生まれるが
善と観ないと、業が重ならず、情が起こらない
胸腺の業の輪は、情を善と見て、良く回り始める
薄情とは、情を悪と見る、情の過患のこと
悪と見ると、業が摘まれて、情が消されるが
悪と観ないと、業が除かれず、情が滅されない
胸腺の業の輪は、情を悪と見て、漸く通り過ぎる
人間界とは、情を司る、胸腺の車輪のこと
胸腺のチャクラは、情の善と悪で回り始める
情の車に捕われると、人間の門が開かれて行き
情の輪に囚われないと、人間の門が閉されて来る