第六章 第二四話 対話編
CASE 創造 の裏に 破壊
マナミ 頭頂の車輪、梵天界は、どういうものなの?
マサシ 梵天界は、色界の入り口、創造の世界だよ。
マナミ 意の良い所、創造って、どういうものなの?
マサシ 創造とは、世界を創って、意で楽しむことさ。
マナミ 意を使って、創世を望んで、自ずと楽しむの?
マサシ 意に従う、意の喜び故に、突き進んで行くよ。
マナミ じゃあ、創造を楽しむほど、意に捕われるの?
マサシ そうだよ、意を望むから、梵天に臨んでいく。
マナミ 意の悪い処、破壊って、どういうものなの?
マサシ 破壊とは、世界を壊して、意で苦しむことさ。
マナミ 意に疲れて、終末に臨んで、自ずと苦しむの?
マサシ 意に背く、意の憂い故に、引き返して来るよ。
マナミ じゃあ、創造に苦しむほど、意に囚われない?
マサシ そうだよ、意に厭くから、梵天が空いてくる。
マナミ つまり、創造で楽しんだ分、創造で苦しめば、
自ずから、梵天の世界を、乗り越えられるの?
マサシ そうさ、梵天界の仕組みを、解き終えるのさ。
マナミ わたしに、創造の意図を、解せる訳が無いの。
マサシ そんなこと、言っていると、まだまだ先かな。
マナミ ……………………
CASE 創造 の先に 破壊
サトミ 創り造れる、創造って、どういうものかな?
メグミ 創造とは、創意を持って、先に楽しむことよ。
サトミ 先に於いて、意を楽しむと、どうなるのかな?
メグミ 意の喜び故に、我が強くなり、多く望むのよ。
サトミ 更に多くの、意を求めると、どうなるのかな?
メグミ 前よりも、楽しみ難くて、苦しみが増えるの。
サトミ 破れ壊れる、破壊って、どういうものかな?
メグミ 破壊とは、創意を以って、後に苦しむことよ。
サトミ 後に於いて、意に苦しむと、どうなるのかな?
メグミ 意の憂い故に、我が弱くなり、寡く望むのよ。
サトミ 更に少ない、意を求めると、どうなるのかな?
メグミ 前よりも、苦しみ難くて、楽しみが殖えるの。
サトミ つまり、我が楽しめるなら、望みが増えて、
殖えすぎ、我を苦しめるなら、望みが減るの?
メグミ そうよ、器に収まるまでは、楽しめるけど、
多すぎて、器を溢れてくると、苦しめられる。
サトミ なるほどね、意に囚われて、意を望むかぎり、
創造と破壊を、繰り返し、行き来するわけね。
メグミ 現わすほど、洗ってしまう、意の仕組みなの。
サトミ ……………………!!
CASE 頭 頂 チ ャ ク ラ
サトシ 頭頂に在る、チャクラは、どういうものかな?
マサシ 霊性を介して、意を解する、二元の世界だよ。
サトシ 意に関して、善悪を分けると、どうなるの?
マサシ 創造と破壊を、繰り返している、梵天界だよ。
サトシ 意を善いと、捉えて行くほど、どうなるの?
マサシ 少しずつ、創造の道を進み、意を好いて行く。
サトシ 意を悪いと、捕えて来るほど、どうなるの?
マサシ 少しずつ、破壊の道を戻り、意を嫌って来る。
サトシ 善や悪には、意を認めないと、どうなるの?
マサシ もう一度って、創造の道を、進んで逝くのさ。
サトシ 善も悪にも、意を見とめると、どうなるの?
マサシ もう十分って、色界の道に、昇って行くのさ。
サトシ 梵天界では、欲界を創る、繰り返しだけど、
肯い過ぎても、否み過ぎても、捕らわれるの?
マサシ うん、どちらに、偏り過ぎても、囚われるよ。
サトシ 意って、軽んじても、捕われてしまうんだね。
マサシ 必ず、破壊に向うけど、創造を重んじるのさ。
サトシ そっか、意に関して、巧い使い方が有るのか。
マサシ うん、それを悟るまで、梵天に生れ変わるよ。
サトシ ……………………!!
CASE 破壊なき創造 と 創造なき破壊
サトミ 創造と破壊、どちらを、重んじるべきかな?
メグミ どちらも、同じぐらいに、重んじるべきなの。
サトミ 梵天の入口、創造って、どういうものかな?
メグミ 創造とは、意に捕われて、意を現わすことよ。
サトミ 梵天の出口、破壊って、どういうものかな?
メグミ 破壊とは、意に囚われて、意が洗れることよ。
サトミ 創造を望み、破壊に臨まないと、どうなるの?
メグミ 破壊なき創造なんて、梵天の器に余るだけよ。
サトミ じゃ、現わすだけでは、器を溢れてしまうの?
メグミ そうよ、苦しみが過ぎて、出口から逃げるよ。
サトミ 破壊を望み、創造に臨まないと、どうなるの?
メグミ 創造なき破壊なんて、梵天の器に欠けるのよ。
サトミ じゃ、洗わすだけでは、器に至っていないの?
メグミ そうよ、楽しみが足りず、入口にも立てない。
サトミ 創造だけでは、意を楽しみ、梵天に入って、
破壊ばかりでは、意に苦しみ、梵天を出るの?
メグミ うん、創造と破壊、その両方が、必要なのよ。
サトミ じゃあ、創造を究めて、破壊を極めていくの?
メグミ うん、創造を超えて、破壊を越えていくのよ。
サトミ ……………………!!