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物語編

第六章 第二五話 概念編

第六章    曼陀羅
第二五回 梵 の裏に 魔

 

形は、欲に捕われて、業に塗れた色のこと
型とは、欲に囚われず、業を越えた色のこと
形は、欲を持って作られ、業を作り出していき
型とは、徳を以って創られ、法を創り出していく

 

魔天とは、欲を与えて、形を作り出すもの
衆生が、色界から落ちて、欲界に産まれると
命が生じ、一から二を作り、想像を重ねていく
魔天は、想像を司る天であり、地の命を支配する

 

梵天とは、欲を越えて、型を創り出すもの
菩薩が、欲界から昇って、色界に生まれると
役が生じ、零から壱を創り、創造を遂げていく
梵天は、創造を司る天であり、天の命を分配する

 

曼陀羅とは、万物を現わす、型の形のこと
曼陀羅は、色界を映して、欲界を移している
映しているのは、徳を以った、色界の型であり
移しているものは、欲を持った、欲界の形である

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