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物語編

第六章 第二六話 概念編

第六章    サットヴァ
第二六回 衆生 の裏に 菩薩

 

衆生は、己を利する、善を求める者のこと
菩薩とは、他を利する、善を求める者のこと
衆生は、煩悩を善として、欲を究める者であり
菩薩とは、菩提を善として、徳を極める者である

 

煩悩とは、利を望んで、徳を欲とすること
得を追って、損を負わず、利を望んでいると
業が積まれて、徳が崩れて、欲に変わっていく
衆生の段は、煩悩を修め、得が生じて損を招じる

 

菩提とは、理に臨んで、欲を徳とすること
得を追って、損も負って、理に臨んでいると
業が摘まれて、欲を越えて、徳に変わっていく
菩薩の階は、菩提を修め、損が生じて徳を招じる

 

サットヴァとは、善性のエネルギーのこと
衆生にせよ、菩薩にしても、善を求めている
衆生とは、サットヴァであり、煩悩を善として
菩薩は、ボーディ・サットヴァ、菩提を善とする

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