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物語編

第六章 第二九話 概念編

第六章    タターガタ
第二九回 如去 の裏に 如来

 

如去は、涅槃に去る、斯くの如く去るもの
如来とは、輪廻に来る、斯くの如く来るもの
如去は、小乗の型であり、解脱する世尊のこと

如来とは、大乗の型であり、済度する世尊のこと

 

世尊とは、羅漢の型であり、解脱するもの
生の始めに、衆生の型として、生まれ変わり
小乗を修めて、羅漢の型として、生まれ変わる
如去の名は、涅槃に去り行く、羅漢の側面のこと

 

世尊とは、菩薩の型であり、済度するもの
生の半ばに、羅漢の型として、生まれ変わり
大乗を修めて、菩薩の型として、生まれ変わる
如来の名は、輪廻に戻り来る、菩薩の側面のこと

 

タターガタとは、世尊の別の呼び名のこと
タターとガタで区切るとき、如去の訳となり
タタとアーガタで区切るとき、如来の訳となり
すなわち、その訳が変わるとき、その役も変わる

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