第六章 第三三話 問答編
マサシ 虚空蔵(コクウゾウ)は、どんなものですか?
アキラ 虚空蔵とは、虚空の母胎のことであり、
梵語では、アーカーシャ・ガルバである。
虚空蔵とは、広大無辺の智慧と慈悲であり、
虚空蔵菩薩は、「明けの明星」の化身である。
マサシ 求聞持法(グモンジホウ)は、何ですか?
アキラ 求聞持法は、虚空蔵菩薩を本尊とする、
記憶力を増進するための、修行法のこと。
虚空蔵に、あらゆる情報が保存されるため、
自在に扱えれば、あらゆる知識を引き出せる。
マサシ 虚空記(コクウキ)は、どういうものですか?
アキラ 虚空記とは、虚空の記録のことであり、
英語では、アカシック・レコードである。
我々は、深い意識で、宇宙と繋がっていて、
潜在的に、宇宙の情報を、全て共有している。
アツギ 真理を修める恩恵は、どういうものですか?
マコト 真理は、神から臨む、世の観じ方です。
真理を修めれば、神と同じ感じ方になり、
神と同じ側に立ち、常に神と共に在ります。
神が安心するように、深い安心に包まれます。
いつも真剣に、真理を修めている者は、
いかなる場面も、神に導かれているため、
何が起きようとも、神の試練に過ぎません。
降参して腹を括れば、神と合一するでしょう。
アツギ 「腹を括る」とは、どういうことですか?
マコト 何が起ころうとも、悪魔の所為にせず、
総て神の試練として、決して神を怨まず、
助けを求めず、許しも請わず、一頻り泣き、
涙を振り払って、神に感謝を奉げることです。
カミス 他と交わりたい、他から認められたい。
どうしても、孤独感を、拭い切れません。
マコト 外に望むと、神を離れて、不安になり、
内に臨むほど、神に近づき、安心になる。
つまり、不安を、外を使って、紛わすほど、
ますます、不安に被われて、孤独が覆います。
逆に、真理を修め、内なる神を悟ると、
確かに、試練や事件は、起き続けますが、
あらゆる、葛藤や不安は、湧き上りません。
危ういけど、何とかなると、神を感じてます。
それゆえ、外に望んで、気を紛わさず、
内に臨んで、内なる神を、悟ることです。
ここまで、辿り着けば、もう神とは紙一重。
外に逃げず、踏ん張って、突き破りましょう。