物語編
第六章 第三二話 概念編
第六章 マハーカーラ
第三二回 過去 の裏に 未来
過去は、業が生じる、過ぎ去りし時のこと
未来とは、業が招じる、未だ来ない時のこと
カルマが生じるとき、過去と未来が生じてきて
カルマを越えるときに、未来と過去が滅していく
輪廻は、業が生じて、時が流れる界のこと
利を解くため、時が流れるとき、欲界となり
理を説くために、時が流れるとき、色界となる
いずれにせよ、因果が生まれるため、時が流れる
涅槃は、業を越えて、時を超える界のこと
因果を超えて、時を越えると、無色界となり
因縁果を越えて、時を超えると、般涅槃となる
いずれにせよ、因果を越えるため、時間が止まる
マハーカーラは、大いなる時の流れのこと
輪廻の中に在って、時に逆らえる者は居ない
因果を歪めて見ると、カーラはカルマに変わり
因果を曲げずに見ると、カーラはダルマに換わる