第六章 第三八話 問答編
マサシ 陰陽の瑜伽とは、どういうものですか?
アキラ 陰陽の瑜伽は、陰陽を結び付けること。
梵語では、ハタ・ヨーガと呼ばれるもの。
ハは陽を表わして、タは陰を表わしている、
両者が釣り合う、ハタは力強さを示している。
サツマ 水面下で、教えが更に、深くなっていますね。
マコト ここは、弥勒の時代が、現れています。
世間とは、時代の区分が、異なるために、
訪れる人は少なく、進める人は更に稀です。
あなたは真剣だから、奥まで招かれています。
言わば、この地の教えは、埋蔵経です。
埋蔵経は、不要な時は、埋められていて、
世の人々が、必要な刻に、掘り起されます。
この社は、全人類の意識に、埋まっています。
将来、弥勒の世に、辿り着いた人類が、
三千世界を覆す、大改革を振り返る際に、
遠大にして深遠な、神の計画を解き明かし、
神を称える社として、この社は用いられます。
言わば、ここは、大神の祝賀会場です。
畏れ多き場に、先行して招かれた型々は、
自らの神縁を讃えて、真剣に修めて下さい。
ここに、菩薩が現れる、これも神の計画です。
ムサシ この神社の最深部は、何処に当たりますか?
マコト どれだけ、真の理を、求めているのか。
自ずと、求道心に応じ、奥に招かれます。
好奇心で、不用意な者が、光に近づくなら、
大事にする、闇が暴かれて、しまうからです。
一方、魂魄を懸け、真理を修めるなら、
心の浄化が進むほど、奥義が解かれます。
先ず、最先端の教えは、書籍で明かされて、
後から、時が追い着けば、神社に残されます。
少し先に、招かれて、型となる方々は、
最前で、最深の教えを、修めることです。
あなたが、変わらないと、世が換りません。
三千世界は、菩薩の誕生を、待ち望んでます。
もちろん、先に進んで、型と成るのは、
後から、続く形より、遥かに厳しいです。
率先して、後世の為に、命を懸けたい型は、
矢面に立ち、最新の法を、悉く解して下さい。