物語編
第六章 第三七話 概念編
第六章 カーマ
第三七回 利欲 の裏に 法欲
利欲は、利を求めて、業に塗れる欲のこと
法欲とは、法を求めて、業を越える欲のこと
人は、アルタを求めると、マーヤに塗れていき
反対に、ダルマを求めると、マーヤを越えていく
アルタは、カルマに塗れる、カーマのこと
理とは、利が表われると、害が現われること
利を求めて、害を見ないと、道理が歪み始める
理が歪められ、闇が現われて、マーヤに覆われる
ダルマは、カルマを越える、カーマのこと
法とは、利が追われると、害に負われること
利を受けて、害も容れると、道理が通り始める
理が正されて、闇が洗われて、マーヤが払われる
カーマは、片方を追い求める、欲求のこと
マーヤとは、片方を覆い尽くす、幻影のこと
アルタに、カーマを使うなら、マーヤに塗れて
ダルマへと、カーマを遣うなら、マーヤを越える