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物語編

第六章 第四六話 問答編

マサシ 雛型経綸(ヒナガタケイリン)は、何ですか?

 

アキラ 雛型経綸とは、中心の型が創られると、
    その後から、周囲まで形が作られること。
    人類の代表が、経験すべき内容を演じると、
    それが型となり、人類の歴史として紡がれる。

 

マサシ 順道(ジュンドウ)は、どういうものですか?

 

アキラ 順道とは、善神が司る、陽の当たる道。
    進めば進むほど、栄誉に浴する道である。
    善の神は、大きな善のため、悪と戦い続け、
    世の人から、光の象徴として、慕われ続ける。

 

マサシ 逆道(ギャクドウ)は、どういうものですか?

 

アキラ 逆道とは、悪神が司る、陰で支える道。
    進めば進むほど、非難を浴びる道である。
    魔の神は、大きな徳のため、悪を率い続け、
    世の人から、闇の象徴として、憎まれ続ける。

 


 

ウスキ 正神の救いとは、どういうものですか?

 

マコト 人類を救おうとする、善き神の陣営と、
    人類を治めようとする、悪い神の陣営が、
    地上の人類を使って、代理戦争が始まった。
    古の預言を通して、今の世相が説かれてます。

 

    しかし、いつまでも、救いに現れない。
    隠された、裏側の顔が、晒らされるなど。
    次から次に、白日の下に、真実が明かされ、
    いよいよ、子供騙しの嘘で、治め切れません。

 

    すると、多くの人が、自暴自棄になり、
    自ら、地球上から、飛び降りて逝きます。
    その時、救いとして、型を演じられる者が、
    前もって、真理を教え、育て上げられてます。

 


 

サガミ こちらに、昨晩、胸中を打ち明けたからか、
    今朝、目覚めると、感謝が湧き上がりました。

 

マコト この神社は、正神が治められています。
    それゆえ、こちらからは干渉しませんが、
    縁が有って、根源の神を訪ねて来るものは、
    誰で在ろうと、心の奥まで観照されています。

 

    その者が、誠心誠意、神を望むならば、
    神が収まる境内に、干渉した報いとして、
    神を納められるのか、試練を授かりますが、
    最終的に心は洗われて、感謝で充たされます。

 

    その者が、興味本位、神に臨むならば、
    神が鎮まる境地に、干渉した酬いとして、
    神を静めてられない、不安に苛まれますが、
    最終的に心は乱されて、怨嗟で満たされます。

 

    つまり、神に報いれば、心に酬われる。
    多くの者が神を試し、心を狂わされた中、
    貴方の悩める心が、平安で充たされたのは、
    真剣なる者の問いに、神が応えられた証です。

 

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