第六章 第四九話 問答編
マサシ 双魚宮(ソウギョキュウ)は、何ですか?
アキラ 双魚宮は、反対を向く二匹の魚である。
二分割で分類すると、女性の星座であり、
三区分で分類するとき、変動の星座であり、
四元素で分類するときは、水元素の座である。
マサシ 双魚宮の神話とは、どういうものですか?
アキラ ある良い天気の日に、神々は外に出て、
大きな河の畔に集まり、宴を開いていた。
アポロンは琴を奏で、ミューズは舞を踊り、
晴れた日の宴会は、大いに盛り上がっていた。
そこに、地鳴りの如き、唸り声が聞え、
怪物である、テュポーンが姿を現わした。
これは、ゼウスに息子を殺されたガイアが、
復讐するため、生み出した最強の怪物である。
この怪物は、天まで届く大きさであり、
吐く息は臭く、叫び声は天地を震わせて、
巨大な翼が、太陽を覆い隠し、暗黒となり、
目から火を噴いて、口から溶岩を吐いていた。
恐怖する神々は、姿を変え逃げ出した。
ゼウスは鳥に、ディオニュソスは山羊に。
アーレスは猪に、アポロンは烏、ヘラは牛。
アルテミスは猫に、パーンは上は羊、下は魚。
そして、美の女神・アフロディーテと、
愛の神・エロースは、魚に化けて逃げた。
そのとき、互いに、逸れることがないよう、
リボンを用いて、互いの尾を結ぶことにした。
イワキ 人類は、情報の開示で、目覚めて来ましたか?
マコト Aと知らされ、Aを信じていたものが、
非Aと知らされ、Aを疑うようになった。
幾ら知を伝えても、目覚めとは言えません。
Bと知らされて、Bを信じただけだからです。
即ち、知識の伝達では、目覚めません。
情報の開示を促がす、宇宙連合を含めて、
開示で進化すると、衆生は考えていますが、
永遠に裏が開示され、進化が窮まるだけです。
この仕組みに、厭くまで褪めた天魔は、
次から次に、新しい事実を造り出しては、
天人や人類を、幻の世界に閉じ込めてます。
今度こそ正しい、良くで絡め捕る仕掛けです。
従がって、Aが正しい、Bが正しいと、
欲に憑かれ、彷徨う限り、目覚めません。
今この瞬間に、全て良いと、見とめること。
これこそが、悟りであり、神性の目覚めです。