物語編
第六章 第四七話 物語編
第六章 歳差 と 星座
第四七話 プラトンの年 と プラトンの月
〔汝らに、人類史の舞台の裏を、解き明かそう。
これまでも、そして、これからも、人類の歴史は、
神の意思の実現のため、日々刻々と、紡がれている。〕
〔この大地を、支持する軸が、少し傾くために、
あの天空が、指示する命も、少しずつ変っていく。
人類史は、およそ二千年毎の、テーマが付いている。〕
〔いまから、二千年の前は、白羊宮と呼ばれる。
白羊宮の主題を、一言で表すなら、選民と言える。
この牡羊の時代には、英雄が現われ、大衆を道びく。〕
〔これから、二千年の間は、双魚宮と呼ばれる。
双魚宮の主題を、一言で表すなら、分裂と言える。
この魚座の時代には、本物を喰らい、偽者が殖える。〕
〔それから、二千年の先は、宝瓶宮と呼ばれる。
宝瓶宮の主題を、一言で表すなら、真理と言える。
この水瓶の時代には、幻想が消えて、真実が現れる。〕
〔詳しくは、神話として、世に伝えられている。
即ち、神話を読み解くとは、天命を呼び込むこと。
神話を知らずして、神命に与かるなど、有り得ない。〕