ＣＡＳＥ　安定　の裏に　安心

マナミ　シャンティ、平安って、どういうものなの？
マサシ　平安とは、精神における、安らぎのことだよ。
マナミ　シャンティ、安定って、どういうものなの？
マサシ　安定とは、相対的な平安、不安でない平安さ。
マナミ　シャンティ、安心って、どういうものなの？
マサシ　安心とは、絶対的な平安、不安のない平安さ。
マナミ　同じ言葉を、分けたのって、どうしてなの？
マサシ　混同している、人が多いから、別けてみたよ。
マナミ　偽物である、シャンティは、どういうもの？
マサシ　偽物の平安は、外に望んでいる、安定なのさ。
マナミ　いずれ変っていく、外に望むから、不安なの？
マサシ　うん、無意識の内に、不安が湧き上がるのさ。
マナミ　本物である、シャンティは、どういうもの？
マサシ　本物の平安は、内に臨んでいる、安心なのさ。
マナミ　いつも変わらない、内に臨むから、平安なの？
マサシ　うん、無意識の内に、歓喜が沸き上がるのさ。
マナミ　う～ん、わたしが感じている、この平安って、
　　　　安定なのか、安心なのか、どうすれば解るの？
マサシ　それを、外に尋ねている内は、不安じゃない？
マナミ　……………………

ＣＡＳＥ　安定　の先に　安心

サトミ　相対の平安、安定って、どういうものかな？
メグミ　安定とは、我が外に望み、平安を得ることよ。
サトミ　望むものに、臨んでいると、どうなるのかな？
メグミ　平安を感じて、幸福に為った、気になるのよ。
サトミ　望むものに、臨んでないと、どうなるのかな？
メグミ　不安を感じて、不幸に為った、気になるのよ。
サトミ　絶対の平安、安心って、どういうものかな？
メグミ　安心とは、我が内に臨み、平安を得ることよ。
サトミ　内のものに、臨んでいると、どうなるのかな？
メグミ　真我を感じて、何が無くても、嬉しくなるよ。
サトミ　外のものに、望んでないと、どうなるのかな？
メグミ　自我を感じず、何が有っても、囚われないよ。
サトミ　外に望むと、自我を捕えて、苦楽に解すけど、
　　　　内に臨むなら、自我を捉えず、苦楽が無いの？
メグミ　外に望むと、真我を観じず、歓喜が減るけど、
　　　　内に臨むなら、真我を感じて、歓喜が増すよ。
サトミ　外に望むと、そのときだけ、安定するけど、
　　　　そのうち、不安になって、また探し出すのね。
メグミ　うふっ、この話だって、自分で確めてみてね。
サトミ　……………………！！

ＣＡＳＥ　安心　という　安定

サトシ　ねぇ、僕は、どんな服を着たら、良いかな？
マサシ　じゃあ、君は、青色の服を着たら、好いかな。
サトシ　じゃ、僕は、どんな物を食せば、良いかな？
マサシ　じゃあ、君は、柔かい物を食せば、好いかな。
サトシ　じゃ、僕は、どんな家に住めば、良いかな？
マサシ　じゃあ、君は、円形の家に棲めば、好いかな。
　　　　ちょっと、待ってよ、どうして、僕に聞くの？
サトシ　だって、君の助言には、誤りが無いからだよ。
　　　　いつでも、言う通りにすれば、安定するんだ。
マサシ　そうやって、外に向かって、安定を望む限り、
　　　　いつ迄も、内に向かえず、不安が付き纏うよ。
サトシ　君に頼って、自らに頼れず、不安を抱えるの？
マサシ　うん、だから、すこしは、誤っても良いから、
　　　　人に聞かず、自らで考えて、選ぶ方が良いよ。
サトシ　すなわち、自分で考えないと、知恵が付かず、
　　　　いつまでも、本当の意味で、安心できないの？
マサシ　そうだよ、僕が居なくなると、不安じゃない？
サトシ　う～ん、かもしれないけど、聞いた方が早い。
マサシ　でも、本当に肝心なことだと、聴かないよね。
サトシ　……………………

ＣＡＳＥ　安心なき安定　と　安定なき安心

サトミ　安定と安心、どちらを、重んじるべきかな？
メグミ　どちらも、同じぐらいに、重んじるべきなの。
サトミ　外に安らう、安定って、どういうものかな？
メグミ　安定とは、自我が解して、平安に至ることよ。
サトミ　内に安らう、安心って、どういうものかな？
メグミ　安心とは、真我を介して、平安に至ることよ。
サトミ　安定を望み、安心に臨まないと、どうなるの？
メグミ　安心なき安定なんて、不安定に過ぎないのよ。
サトミ　じゃ、外に安らいでも、内は休まってないの？
メグミ　そうよ、内が慌てていて、闇を抱えているよ。
サトミ　安心を望み、安定に臨まないと、どうなるの？
メグミ　安定なき安心なんて、不用心に過ぎないのよ。
サトミ　じゃ、内に安らいでも、外は休まってないの？
メグミ　そうよ、外が荒れていて、闇に出なくなるよ。
サトミ　安定だけでは、慌て続けて、落ち着けないし、
　　　　安心ばかりでは、荒れ続けて、引き篭もるの？
メグミ　うん、安定と安心、その両方が、必要なのよ。
サトミ　じゃあ、安定を透して、安心を徹していくの？
メグミ　うん、安定を究めて、安心を極めていくのよ。
サトミ　……………………！！