物語編
第六章 第五五話 概念編
第六章 光の御使い
第五五回 闇黒 の裏に 光明
闇黒は、闇を以って、業を積み重ねること
光明とは、光を持って、業を解き明かすこと
業を隠すと、罪が現われ、心が汚がされて行き
業を現わすと、罪が洗われ、心が清められて行く
畢竟、光明なき闇黒とは、暗黒時代である
たとえ、善を滅ぼして、悪が盛ったとしても
闇ばかり、何も適わない、絶望郷に堕ちていく
誰もが、悪を為すとき、光の御使いは善を勤める
必竟、闇黒なき光明とは、空白時代である
たとえ、悪を亡ぼして、善が栄えたとしても
光ばかり、誰も敵わない、理想郷に落ちていく
誰もが、善を為すとき、光の御使いは悪を務める
光の御使いは、天命に携わる、菩薩のこと
その器の、大きさに応じて、果す命が異なる
新参の段は、光の陣営を統べり、正統を演じて
古参の階では、闇の陣営を率いて、異端を演じる