物語編
第一章 第十一話 概念編
第一章 両義性
第十一回 定立 の裏に 反立
定立は、陽を捉えて、陽であると見ること
反立とは、陰を捕えて、陽でないと見ること
意識で、表の意味を捉え、肯定的に囚われると
無意識で、裏の意味を捕え、否定的に捕らわれる
意識で、絶対に陽であると、反復するとき
無意識で、絶対に陰であると、反復している
繰り返すと、陽にも依って、陰にも拠っていく
定立にしても、反立にしても、同じ様に囚われる
意識で、絶対に陰であると、反覆するとき
無意識で、絶対に陽であると、反覆している
折り返すと、陽から覚めて、陰から醒めていく
定立にしても、反立にしても、同じ様に解かれる
たとえ、Aを捉えても、非Aを捕らえても
Aに囚われていることに、少しの違いもない
定立に従がうとき、裏では、反立に順っている
反立に逆らうときに、表では、定立に叛いている