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物語編

第一章 第十三話 概念編

第一章    因縁果律
第十三回 因果 の裏に 条件

 

因果は、低次を司る、実感を固定するもの
条件とは、高次を司る、実感を変化するもの
因縁果律は、認識を司る、「因果という条件」

「という」の所に、境界が隠れて、階層が別れる

 

因果の関係は、『原因ならば結果』のこと
『ならば』を繰り返すと、実感に酔っていき
このとき、因果を辿るため、感情に溺れていく
次第に、因果の柵に縛られて、実感の罠に嵌まる

 

因縁の関係は、「因果という条件」のこと
「という」を振り返ると、実感が醒めていき
このとき、条件に遡るため、感情を離れていく
冷静に、条件の扉が啓かれて、時間の輪を越える

 

「『原因ならば結果』という条件」であり
因果は、現在の意味であり、空間に現われる
条件とは、過去の意識であり、時間に隠される
認識に、因果が実感を与え、条件が実感を変える

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