物語編
第一章 第十六話 概念編
第一章 異同性
第十六回 異質 の裏に 同質
異質は、陽と陰を捕えて、二つに見ること
同質とは、陰と陽を捉えて、一つに見ること
異質は、空間に表われて、相違を見とめること
同質とは、時間に現われて、一致を見とめること
たとえ、現実の場面を、眺め続けてみても
意識して、感じるならば、時間を捕えている
空間は、意識の継続として、感じられないため
自意識に、意味の差異として、観じるほかにない
たとえ、過去の記憶を、思い出してみても
意味して、観じるならば、空間を捉えている
時間は、意味の相異として、観じられないため
無意識に、意識の連続として、感じるほかにない
異質の段は、意の相として、空間に広がり
同質の階では、意の層として、時間に重なる
違う物が並ぶと、意味が増えて、実感が殖える
等しい者が続くと、意識が固まり、実感が高まる