物語編
第一章 第十八話 概念編
第一章 和差性
第十八回 和 の裏に 差
和は、違うものを重ねて、層と捉えること
差とは、違うものを並べて、相と捕えること
意味を合せると、層と化して、意識が深くなり
意味を比べるほど、相と化して、意識が浅くなる
表層とは、我に囚われて、差を捕えること
浅い意識は、我が強いため、我と我が分かれ
差を重んじて、自他を比べて、器が小さくなる
器が小さいほど、意味が偏って、幻想に近くなる
深層とは、我に捕われず、和を捉えること
深い意識は、我が弱いため、我と我が合さり
和を重んじて、自他を較べず、器が大きくなる
器が大きいほど、意味が直って、真相に近くなる
表層が生まれるとき、深層が埋まれている
深層のない表層もなく、表層なき深層もない
我々は、深層を共有しても、表層は共有しない
各自の同質を背景にして、相互の異質を体験する