物語編
第一章 第二一話 概念編
第一章 位相性
第二一回 絶対 の裏に 相対
絶対は、陽と陰を見て、片方を感じること
相対とは、陰と陽を見て、両方を観じること
その表しか見ないと、その意味を絶対と感じて
その裏まで見とめると、その意味を相対と観じる
陽が生まれても、裏に、陰は埋まれてない
裏のない表もあり、また、表のない裏もある
表に囚われて、裏を忘れると、絶対性を感じる
絶対性より、実感が表れて、実在を疑わなくなる
陽が生まれると、裏に、陰も埋まれている
裏のない表もなく、また、表のない裏もない
表を見とめて、裏を認めると、相対性を観じる
相対性より、達観が現れて、実感に溺れなくなる
すべては相対である、これは、絶対である
この絶対の真理も、裏を見ると、相対化する
すべては相対である、今度こそは、絶対である
この絶対の真理も、裏を見とめると、相対化する